鍵は何本もらえるのか?
間取りが1Kの単身者用だと鍵は1本があたりまえ?
通常鍵は2本お渡しすことが多いいのですが、今回のように間取りが1Kの単身者用だと鍵の引き渡しは1本のみというところも管理会社によってはしばしばあります。昔でしたら、このような場合お客様には必要であればご自分でコピーを作製してくださいと話して終わりだったと思います。20数年前までは鍵交換は必須ではなく、前の入居者が使用していた鍵をそのまま渡すのがあたりまえでした。鍵に対してのお金はもらっていませんでした。
鍵の所有権は誰のもの?
現在では鍵交換はお客様負担でほとんどの場合必須となっています。いわばお客様が鍵(シリンダー錠)を購入しているのです。今回の契約も鍵交換費用をお客様から頂いていました。税込みで21,600円です(おそらく原価9000円+管理会社利益11000円)。シリンダー錠を購入すると通常鍵が3本セットになってます。1本は管理会社が管理用として保管し、2本をお客様にお渡しするのが一般的です。正確に言うとお客様が自分で購入したものだから3本ともお客様のもので賃貸物件だから1本は管理用として管理会社に預けます。
前置きが長くなりましたが、上記のことからお客様が鍵をもう1本請求するのも、もっともなことです。さっそく管理会社へ鍵をもう1本渡すよう電話しました。
管理会社の窓口は女性社員だったのですが、彼女の返答にびっくりしてしまいました。なんと鍵をもう1本渡すにはコピー代6,000円が必要だと言うのです。
思わず「はぁ?」とはっしてしまったのですが、なぜコピー代が必要なのか、鍵は1本余っているはずだから、それを下さいと話してもらちがあきません。実際鍵が管理用とは別に1本余っていることを彼女は認めましたが、なぜその1本を渡すのにコピー代が発生するのかを説明するのに窮していました。
魔法の言葉「当社のシステムだから」
彼女自身もこちらの主張に分があると思っているようでしたが、当社のシステムだから仕方がないの一点張りでした。これ以上話しても無駄と思い、結局はコピー代6,000円を支払って余っているもう1本の鍵を受け取ることになりました。お客様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
管理会社に言わせると、当社のシステムが気に入らなければ契約しなくて結構ということでしょう。かつて不動産会社は横柄で殿様商売をしていました。不況になり、競争が激化してサービスもだいぶ良くなりましたが、まだこのような不明瞭な請求をしている会社があることを残念に思います。
追記(2018.7.3) ===鍵の所有権に関して===
鍵の所有権に関して意気って意見を述べましたが、私の考え方に誤りがありましたので訂正させて頂きます。
正しい見解を公益社団法人不動産流通推進センターのホームページより引用します。
鍵の所有権は特約がない限り、貸主に帰属すると考えるべきである。なぜならば鍵(錠前含む)は建物の「付合物」であり(民法第242条)、建物の一部であるから・・・
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